最後はコロナの影響でバタバタになってしまいましたが、ここで改めて留学で学んだことについて書いていきます。
ちなみにアイキャッチ画像は留学終了おめでとうという意味でケーキにしてみました。レインボーケーキは色鮮やかさがアメリカらしくて可愛いです。
交換留学で学んだこと
留学の目的
私がアメリカのピッツバーグ大学に留学した目的は大きく以下の三点でした。
- 英語のライティング上達
- 環境について学び実践活動をすること
- 日本の大学でも専攻している哲学を学ぶこと
一つ一つについて、自分の体験談も踏まえて詳しく説明します。
英語のライティング上達
留学先の授業で、アカデミックなエッセイの書き方やルールについてまず厳密に教わりました。
今までTOEFLという試験対策のためや、英語の授業で3回ほどしか英語でエッセイを書いたことがなくアカデミックな英文を書くのは初心者だったので新しく学ぶことが多かったです。
特に、アメリカの大学では、剽窃は重大な罪であることが強調されました。引用元を正しく書くことや、本文を丸写しで引用せずにできる限り自分の言葉で言い換える練習を積みました。
留学中は履修した全ての授業でレポート課題が出たので、ライティングの授業で教わったことを、すぐに実践して、自分の中に定着させることができました。
環境について学び、実践活動をすること
環境についてはボランティア活動を通じて実践からも学びました。
実際に自分の手を動かして作業をすることで、環境問題は哲学や理念だけでなく、生活の中で個人のレベルからできることなのだと実感しました。
農場のお手伝いに行ったときに、家族の仕事と生活が切り離せない関係にあるのに気づきました。生活の一部として、ごみのリサイクルやリユースへの取り組み、生き物や作物を育てていました。
個人のレベルからサステイナブルな生活を過ごす上で、その家族が強調していた「常に楽しむこと」という心がけを自分も大切にしたいです。
(また私が農場体験で利用したwwoofというプログラムについて詳しく書く予定です)
日本の大学で専攻している哲学について学ぶこと
自分の専攻している哲学の授業を受けて、論文の論理的な読み書きを学びました。
毎回の授業では、事前に読んできた論文にある哲学の議論を理由と結論の形式で分析をしました。アイデンティティ、死、動物の権利、ディープエコロジーなどについての論文を読みました。
また、自分でもその形式に沿ってレポートを書きクラスで発表会をしました。私は、自然に触れる経験は環境への配慮という行動につながる、という仮説を立てて、国立公園の来場者へのアンケート結果と心と行動の関係を理由にして論文を書きました。
ここで学んだ議論の型を現在執筆している卒業論文にも役立てています。
当初は予想もしていなかった収穫
もともとの目的としていたこと以外にも、留学を通じて以下のように変わることができました。
- ITに親しんだこと
- 完璧主義者から行動する人になれた
- 自分らしくいること
ITに親しんだこと
今でこそこうしてブログを書いていますが、私はもともとパソコンを使うのが苦手でした。
留学中はITをまずは嫌でも使わなければいけない所からスタートして、今では喜んで使っています。
留学前の手続き、授業で使うテキストもオンラインでした。日本の大学だとオンラインも使いますが、それこそ履修登録やアンケートくらいで、毎回の授業でパソコンを使ったりや教授とメールでやりとりするのは初めのうちは戸惑いました。
でも、2か月もするとだんだんと慣れてきてむしろパソコン一台で何でもできるんだから便利だしパソコン大好きになりました。それからは、自分でブログを始めたり、ウェブの勉強も兼ねてプログラミングを学習したり、あらゆる情報収集にITを活用しています。ツールとして使えるようになってから、生活が変わりました!
完璧主義者から行動する人になれた
以前の私は自分なりに納得のできる質に何でも仕上げてからしか、終了と思えずましてや人に見せることもできませんでした。
レポート課題も含め、毎回の授業の準備などやることが多く留学初期は全く余裕がなく苦しくなっていました。けれども、完璧にしようと思わずに、終わらせることに集中するよう考え方を変えると、精神的にも時間にも余裕が出ました。高い評価が受けられるようにいくら一人でがんばっても、行き詰まっていました。それよりもとりあえず完成させて先生やクラスメイトからフィードバックを受け、改善する方が時間の短縮にもなり、結局は質も上がるのだと気づきました。
それからは、不完全な形でもとにかく終わらせるということに重きをおくようになりました。
自分らしくいること
留学生活では多くの友達を作ってリア充しなければいけないという固定観念が自分にはあり、人見知りな自分はなんてダメなんだ、留学する資格なんてなかったんだと落ち込んでいました。
でも、留学中に一人の時間を大事にしても得られることはたくさんありました。こうしてブログで留学生活についてアウトプットする中で自分の考えを明確にできています。他にも、大学で頑張り続けるのに疲れた時に、がむしゃらに頑張り続けず、wwoofで農場ボランティアに参加するという選択をしました。人の目を気にしていたらできていなかったことです。結局悔いを残すことなく留学を終えられたのも、人からどう思われるかではなく、自分が本当はどうしたいのかを優先して選択できたからです。
こうするべきという自分が縛られている固定観念から自由になり、自分らしさや自分のやりたいことを大事にするのが最適解なのだと今なら言えます。
まとめ
何はともあれ、留学できたのは自分の力ではなく、周りの人に助けられてきたからです。これからも人への感謝を忘れず、様々なことに挑戦していく姿勢を持ち続けたいです。