ピッツバーグ要塞博物館(Fort Pitt Museum)

今回はピッツバーグの中心地(ダウンタウン)にある要塞博物館について紹介します!ピッツバーグの地理や歴史について学ぶことができますよ。

目次

  • 要塞とは?…ピッツバーグの地理的な特徴を活かして
  • 時代区分①1700年代前半
  • 時代区分②七年戦争
  • 時代区分③アメリカ独立戦争
  • 館内ガイド

要塞とは?

FORTとは要塞という意味で、外敵から戦略上重要な地点を守るために作られた建造物のことです。ピッツバーグには3本の川が流れており、防衛にも、貿易にも、生活にも適した土地だったのです。要塞のあった場所はちょうど三つの川が交わる地点です。

3本の川とは、一つ目のピッツバーグの北を流れる青緑色のAllegheny river。Alleghenyはネイティブアメリカンの言葉では良い川という意味。ピッツバーグ(都市)はペンシルベニア(州)でAlleghenyという群に分けられます。二つ目は、世界的にも珍しく南から北に流れる茶色のMonongahela river。三つ目はこれら二つの川が合流してできるOhio riverです。

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1700年代前半のピッツバーグ

1700年はじめは、ネイティブアメリカンとイギリスは良い貿易相手でした。ネイティブアメリカンはイギリスに、ビーバーや鹿、アライグマなどの「毛皮」を輸出していました。イギリスでは、コートや、紳士用の帽子を作るのに動物の毛皮は欠かせませんでした。一方で、イギリスはネイティブアメリカンに対して、綿織物や、宝石、金属製のバケツなどを輸出していました。以前ネイティブアメリカンは土製の割れやすく重いバケツに食料などを保存していましたが、イギリスから買った金属製のバケツは軽くて丈夫で持ち運びやすく、彼らの生活に役立ちました。

余談ですが、アメリカだけでなくイギリスやカナダでも使われる英語の表現で、dollarの代わりに”buck”を使うことがあります。例えば、 “A cup of coffee is only 5 buck!”(コーヒー一杯がたったの5ドル!)また、この”buck”には雄シカという別の意味があります。ネイティブアメリカンとイギリスとの貿易では、鹿の毛皮(buck)を1ドルとしてモノを売り買いしていました。1700年代のピッツバーグで行なわれていた鹿の毛皮と商品のやり取りが、現在も使われているbuckという表現の語源なのです。

要塞博物館の1階では、1700年代前半のピッツバーグについての展示がされています。実際に動物の毛皮に触ることもできます。入口すぐのネイティブアメリカンの人形がスエットのような綿でできた服を着ているのでそこにも注目してみてください。

この1700年代で重要なことは、イギリスは当時もっとも世界に市場を多く持っており、ピッツバーグに住むネイティブアメリカンにとっての生活必需品を買うことができるので、ネイティブアメリカンにとってはフランスよりもイギリスと仲良くして貿易を続けたかったのです。このことが、後のイギリスとフランスのアメリカでの利権争いにこの土地のネイティブアメリカンがイギリス側についたことを説明します。

七年戦争

七年戦争とは、1756年から1763年に、プロイセンとオーストリアの対立を機に起こり、プロイセンにイギリスが付き、オーストリアにフランスが後ろ盾したことで、英仏の植民地でも争いが起こった世界的な戦争。イギリス・プロイセンが勝利したことで、イギリスが繁栄する時代がやってきます。

七年戦争の中でも、アメリカを舞台とした英仏の利権争いは、フレンチ・インディアン戦争と呼ばれています。ちなみに、このフレンチ・インディアン戦争という名前にあるように、ほとんどのネイティブアメリカンはフランス側についてイギリスと戦っています。

ピッツバーグはフランス領のルイジアナからすぐ北に、そして川があるため交通の便も良く、フランスの領土にしようと上陸してきました。けれども、その前にイギリスはすでに、ネイティブアメリカンと貿易で関係を築き、兵士の住むバラックも作っていました。先ほど述べたように、ここではイギリスとネイティブアメリカンが組んでフランスを撃退します。勝利した後は、一緒に戦ったにもかかわらず、イギリス側はピッツバーグを自分たちの土地にしたいので、ネイティブアメリカンを邪魔もの扱いします。ネイティブアメリカンは待遇について不満を募らせ、それが契機となり、次のアメリカ独立戦争へ発展します。

2階の展示では、フランス軍の上陸の様子や、武器の展示、英仏ネイティブアメリカン三者の視点でこの戦争が説明されています。

アメリカ独立戦争

アメリカ独立戦争とは、1775年から1783年に、イギリス本国から独立するためにアメリカ東部13州が戦った戦争のことです。

ですが、ピッツバーグでは少し事情が違います。アメリカ建国を目指すために戦った相手は、イギリスではなく、ネイティブアメリカンでした。ネイティブアメリカンたちは自分たちのこれまで代々住んできた土地を守るために戦います。

2階の展示では、ネイティブアメリカンが戦いの際に用いた今唯一現存する旗が展示されています。旗の中心に描かれた蛇は、「自分たちの土地に入ってくるな、出ていかなければ何をされても文句言えないぞ」という宣戦布告を表しています。

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館内ガイド

正直、この記事に書いたことも含めて展示について深く理解するのに、帽子をかぶったマダムのガイドツアーなしではあり得ませんでした。マダムは普段学校でスペイン語の先生をしているそうなので、休暇中しか来られないそうです…いるかどうかは電話やメールで、「帽子をかぶったマダムのツアーはありますか?」と聞けばいいそうです。

マダムに当たるかどうかは分かりませんが、個人でもツアーの申し込みがホームページからできます。

こちらはFort Pitt Museumの公式ホームページのリンクです

Fort Pitt Museum

まとめ

七年戦争とアメリカ独立戦争で一般的に語られることとピッツバーグで起こっていたことが異なっていたことが新しい発見でした。是非ピッツバーグに行く時は、要塞博物館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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