継母が嫌いなみなさん、嫌われている継母かもと思うみなさん、こんにちは。
「幸福な家族はいずれも似ているが、不幸な家族はそれぞれちがう不幸をかかえている」
というのはアンナ・カレーニナの中で有名な名言ですが、私の家族もその多様性ある不幸な家族の一つです。
大嫌いな父親の再婚相手、私の継母との関係について話します。
継母が嫌いだったけれど…
- そもそも継母というポジションが嫌い
- 継母のプロフィール
- 継母への歩み寄り
そもそも継母というポジションが嫌い
私は母子家庭で育って父親との関係が希薄です。
中学・高校・大学生の10年間で父親と10回も話していないです。一昨年に街中で会っても気づかれませんでした。
会っていない期間に父親は会社を辞めて、精神を病んで病院に通ってアスペルガーの診断をされたり、実家(祖父母の家)に籠っていました。
父と一緒に暮らしていたのは12年ほどですが、その間も子育てに無関心だったので特に思い出もありません。
暴力を振るわれたり、うるさいと怒鳴られたりしたのは覚えています。
私が父親を必要以上に嫌っていたという負い目はありますが、父親になるべき人ではなかったと思っています。
父親をクズだ思っているのに、その再婚相手を好きになれるはずがありませんでした。
昨年の8月に再婚を最悪な方法で知らされました。
父はここ10年ほど祖父に寄生して生活しています。祖父に会いに家に行く時も私には興味がなさそうで話もしないし、留守のことも多かったです。
そんな父が急に嬉しそうに話があるからと私を家に呼んで、見ず知らずのおばさんを「戸籍上はお前の新しいお母さんや!」と紹介してきました。(養子縁組をしていないので戸籍上は同居人です)
その再婚相手は既に祖父の家に住み着いていて、出会ってからまだ2か月で結婚したそうです。
継母のプロフィール
そもそもなぜそんなに急いで結婚したのか?
それは、継母がほとんどホームレスだったからです。
継母はいわゆる「毒家族」持ちでした。特に妹二人から嫌がらせをされているそうです。
話を聞く限り、継母は家族のために尽くしてきたのだけれど裏切られたということらしいです。
継母は高校を卒業して銀行で働き、実家にお金を入れて妹たちにもお金をあげていたそうです。
ここ数年は両親の介護を継母が一人で実家でしていました。
最近になって、二人とも施設に入ることができて自分がその家に住むつもりでした。
でも、二人の妹たちに実家を追い出されさらに、遺産の相続もできなかったようです。
自分でも、着のみ着のままこの家(祖父の家)に居候させてもらっています…と言っていました。
ちなみに、継母はバツイチで子どもはいません。
前の旦那は酒におぼれたり、暴力を振るったり、働きに出ることを禁じていて、専業主婦をしていたそうです。
継母への歩み寄り
「継母」としてではなく、一人の人として彼女を見ると、私やほかの人に意地悪をしているわけでもなく、彼女なりにがんばって私と話そうとしてくれていることは伝わっていました。(はじめはそれを鬱陶しく感じていましたが…)
自分が働けなくなること、家族や人に裏切られること…誰しもに起こりうることだと思います。
私だって、誰だって、この継母のようになる可能性があると気づきました。
たしかに継母は不遇な人生を送ってきたけれど、尊重されるに値する一人の人で、私の家族になってしまった人なのです。
そんなことを自分で受け入れようとしながら、継母の誕生日にささやかですがドーナツを持って行きました。
誕生日を私が覚えていて、祝ったことがとてもうれしかったみたいでとても喜んでくれました。
祖父と父、継母、私の四人で一つずつドーナツを食べる時に、
祖父と父は何でも箸を使って食べるので、ドーナツも箸で食べていました。
継母も二人に倣って箸を使って食べにくそうに食べているのを見て、
私は継母が彼女なりに大変な思いをしてきたことを全然分かっていなかったんだなと思いました。
まとめ
「継母」としてではなく、一人の人として向き合って尊重するようにしています。